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JUANA MOLINA

08 / 1
at 2:18 am

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Photo by Tsuyoshi Ikegami

 アルゼンチン音響派。どことなく厳かな響きをもつ言葉と、タンゴではない新しいアルゼンチン音楽というキャッチに惹かれて出会ったのがJUANA MOLINAの音楽だった。他にもいくかのアーティストに出会ったのだが、その中で彼女だけが繰り返し聴く対象になった。たったひとりでやってきた2006年の来日公演から丸3年。一度見たことがあるから、フジロックでは別のアーティストを……。そんな選択肢があってもよかったと思うのだが、不思議とそう思うことはなかった。

 2006年のライブでは、アコースティック・ギターを片手に演奏した音をサンプリングし、重ねていく様が印象的だった。そのスタイルは今回も変わらない。JUANAは鍵盤やギター、そして自身の声を次々とサンプリングしては音を重ねていく。足もとのペダルは忙しく踏み続けられ、鍵盤付近に置かれたつまみの操作も本人がし、音の微調整を行っていった。音の真ん中には歌が据え置かれつつも、繰り返しループしていくミニマル色の強い展開が心地良い。

 前回の来日公演時と大きく異なるのは、ベースとドラムのサポート・メンバーがついているという点。木道亭やジプシー・アバロンなど、ステージによってメンバー構成の違いはあったようなのだが、ここオレンジコートではこのふたりと共に現れた。野太い音でリズムを支配していくベースとは対照的に、ドラムが奏でる音色は完全にJUANA仕様といっていいだろう。ドラムセットとしては珍しくハイハット・シンバルが取り除かれ、ライドやチャイナの他、シズルか何かがつけれているであろうクラッシュ・シンバルが置かれている。音の鳴らし方にも工夫が施されており、ブラシや先が細かく枝分かれしたスティックを主に使用し、広がりのある音を生み出していく。通常のスティックを用いるときはそれぞれ2本ずつ持ち、タオルでミュートされたスネアから丸みの帯びた音を叩き出していたのも印象深い。

 演奏の冒頭で一度ステージから離れてアルコールを購入したのだが、個人的にはこれが功を奏した。ほのかな酔いと3人のアンサンブルが絡み、時間の経過とともに心地良さが増していく。ステージ上でJuana以外のメンバーが引き上げ、ちょっとしたバンド間のトラブルのようなものがあったのだが、そこで演奏開始からすでに1時間近くが経過していたことに気がつく。サポートのふたりは楽器を置いてステージから去ろうとするのだが、Juanaだけは壇上に残り、「あと1曲だけやろうよ」といったような雰囲気をジェスチャー交じりにみせる。最終的には最後の1曲を3人でやり遂げ、満足した表情でステージを後にした。3日間で計3ステージをこなした彼女。ライブには並々ならぬ意欲があったようだ。その意思の強さがそのまま音に反映されたステージだったと思う。

 余談になるが、このステージを最前列で他の誰よりも熱く見守っていたアーティストがいる。それは前日、ジプシー・アバロンに出演していた岸眞衣子。Juanaの大ファンだという彼女は、3ステージすべてを見に行ったのだという。その言葉通り、彼女の音楽にはJuanaからの多大な影響が感じられる。Juana Molinaファンの方は、ぜひ一度岸の音楽にも触れてみてもらいたいところだ。

reported by org-funa

 

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2 Responses to JUANA MOLINA

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