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BRIGHT EYES

08 / 2
at 11:20 pm

その光景は一見にして地味という印象である。会場の近くまで行かないと、演奏が始まってることすら気付かないんじゃないかと思うくらい静かな空間で、メンバーもほぼ座った状態、音も弾まないフォークサウンドだ。それでも、きっと「いやでも人も入ってるしちょっと聞いてみるかな」と思ってレッドマーキー足を踏み入れた人がいれば、その人はおそらく、しばらく戻ってこないだろう。彼のステージはそんな奥ゆかしさのあるものだった。

コナー・オバースト本人によるサウンドチェックの後、立ち上がりからその終わりまで静かに流れたその時間は、フジ「ロック」と銘打ったフェスティバルのヘッドライナー前というには不思議さを覚えるほど静けさが同居していた。主にギター、キーボードやトランペットと言ったビート不在の編成で、あとは出番の無いときにケータイをいじっている女性コーラス。MCも英語で、それもファンサービス的なド派手な発言もなかった気もする。それでも記憶を巻き戻してみれば、じんわりとあたたかさが身を包んでいくような感覚が思い出されてくる。

後半あるいはラストに大ネタをドーンとプレイし、オーディエンスの興奮や号泣を勝ち取って堂々とステージを去る。それはライヴ演奏の定番進行である。そしてこのステージはそれに該当しない。劇的な展開ではなく、芯のあるメロディーだけがひたすらしみじみと届いてくるのみである。刺激といっても「We Are Nowhere And It’s Now」や「Lua」のメロディが涙腺を刺激してくるのみである。とまあこれだけ書いて、やはりアコースティックではなく色とりどりのサウンドで、かつフルメンバーで!みたいなものを期待してしまう本心ではあるが、あの時間に味わうアコースティックの醍醐味というものも堪能し尽くしている手前、それは贅沢者のわがままと言うのだろう。

reported by org-debu

 

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1 Response to BRIGHT EYES

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choochoo

11月 5th, 2014 at 11:55 AM

Hello, I think your website might be having browser compatibility issues. When I look at your blog in Safari, it looks fine but when opening in Internet Explorer, it has some overlapping. I just wanted to give you a quick heads up! Other then that, great blog!

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