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埋火

08 / 3
at 7:48 am

0726uzumibi_f1120

Photo by Naoaki Okamura

 「きっと、初めましての人がたくさんやと思います。ありがとう。「埋火」と書いて「うずみび」って読みます。読み方がわからないって、よく言われてしまうので……。」

 フジロック最終日の夜。不思議な名前、不思議なギターサウンド、女性ヴォーカルの持つ歌声が印象的なスリー・ピースバンドを、苗場食堂のステージで見た。

 それは演奏直後のことだった。機材のトラブルなのか、ヴォーカル&ギターの見汐麻衣が演奏をいったん止めた。途中にメンバー紹介を挟みながら調整するも、どうやらギターのエフェクターが思うようにならない様子。苗場食堂の周りを囲むお客さんに見守られつつ、いたずらに時間が過ぎて行ってしまう。

 「お待たせしました!もうエフェクターなんかに頼らずに、直で行きます!」

 沈黙をやぶるように、見汐がきっぱりと、こう言い放った。お客さんからも歓声が上がる。せっかくのフジロックの舞台で、こういった不測の事態は残念だし、本来はあるべきではないと思うのだけれど、「ちくしょう。」と小さく口に出して果敢に演奏を始めるその姿は、不謹慎な表現かも知れないけれど、思わずグッときてしまった。とてもカッコ良かったのだ。

 「すいません、せっかく見に来て下さったのに。ありがとう!」

 本当はもっと……と言わんばかりに歯痒そうにしていた見汐。確かにベストな状況ではなかったかも知れない。でも、伝わってくるものは大いにあるステージだった。ぜひ、再び苗場のステージで、バンド自身にもお客さんにもリベンジする演奏をまた聴かせて欲しい、そう思わせてくれる演奏だったのだ。

reported by org-jet-girl

 

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1 Response to 埋火

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testjs2

11月 5th, 2014 at 7:43 AM

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