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GUITAR WOLF

08 / 3
at 7:43 am

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Photo by q-ta

 大雨で始まったフジロック初日。会場のお客さんは初日一発目のライヴをどこで見るのだろう? やっぱり屋根のあるレッドマーキー? いいかも。テントでのんびり? それもいいかも。しかし、視界をも遮断するどしゃぶりの雨の中、ギターウルフを見ようとホワイトステージへと向かう人々の姿があった。屋根のない、足元も泥でおぼつかないハードコア・オープンエア・ステージへである。これは一体どういうことか。

 誤解を恐れずに断言したい。馬鹿なのである。決して悪い意味ではなく、ロック馬鹿なのである、きっと。そして、一曲目の”環七フィーバー”の演奏が始まった途端に、ステージ前に引き寄せられてしまうのである。湧き上がる人々のコブシやダイヴする人の足の間で、レインコートなどは半ば脱げてしまうのだ。

 偶然遭遇した人や、始めてギターウルフを見る人は気づかなかったかも知れない。脚の治療のためにギターウルフを一時休止し、今年四月に日比谷の野音で558日ぶりに復活ライヴを行なったばかりのヴォーカル&ギターのセイジ。ところが今年の六月、ライヴパフォーマンス中に再びふくらはぎの筋肉を断裂し、全治六週間と診断されていたのだ。

 しかしステージ上には変わらぬ大股開きでビールを一気しギターを鳴らすセイジの姿があり、演奏前にヘアースタイルの乱れを直すドラムのトオルの姿があり、”ケンカロック”で気勢を上げるベースのUG(ユージ)の姿があった。そして大雨にもかかわらず「ヤべーチョーカッコイイー」と思わず興奮する、お客さんの姿があったのだ。

 再び誤解を恐れずに断言したい。心を震わせるロックには、パッション(気合い)がまず必要だ。ギターとバイクと革ジャンを引っ提げてヌルい状況に殴り込み、辺り構わず爆音をふりまき、観客の熱狂も喧騒もドーン! と受け止める。それがロックンロール。そして、ギターウルフはまさにロックンローラーだった。

reported by org-jet-girl

 

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