« English Version

SLOW ROLLERS (THE PRIVATES ACOUSTIC SET)

08 / 3
at 7:11 pm

0724_SLOW_av_0004

Photo by Terumi Fukano

 もしロックとロールが二つに分けられるとしたらどうだろう? ささくれたイメージがロックだとすると、対するロールはグッと気持ち良いグルーヴ、という感じ。そしてアヴァロン・ステージに似合うのは、きっとロールの方だと思う。

 朝から断続的に強い雨が降り続いていたフジロック初日。午後のアヴァロン・ステージに登場したのは、ザ・プライベーツのアコースティック・バージョン、スロー・ローラーズ。普段のザ・プライべーツが「ロック」バンドだとしたら、スロー・ローラーズはまさに「ロール」バンド。ライヴ開始前にアヴァロン・ステージへ向かうと、すでにサウンド・チェックに現われていた彼らが腕慣らしと言わんばかりに、スリー・コードで心地良い演奏を続けていた。

 「これからやるから、よろしくね。」

 ステージ裏へ戻る前に、ヴォーカル&ギターの延原達治がリラックスした表情でそう観客に声をかけている。

 依然として降り続いていた雨だったけれど、彼らの演奏が始まってすぐに、太陽が雲間から顔を見せた。日差しが観客の背中にぬくもりを与え、ステージを照明が照らしているように明るくなる。スライドギターの甘い響きと、一瞬顔を見せている太陽の明るい日差しと、アヴァロンでのまどろみの時間の相性は抜群。音量が増してロール度も増してくると、座って見ていたお客さんはいつの間にか立ち上がっていて、会場横の歩道には思わず足を止めて聴き入っているお客さんが色とりどりのレインウェアを着たまま集まっていた。

 「後ろには虹が出てるって。祝福されてるね、俺達。」

 延原がそう語りながら、ライヴの最後に彼自身が共演したことのあるギタリスト、山口冨士夫の曲から”君が君に”を演奏し、彼らはステージを後にしていった。「雨降って地固まる、だよな。」と、嬉しそうにお客さんに語りながら。

reported by org-jet-girl

 

« 次の記事へ | 前の記事へ »

Comment Form

top