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打首獄門同好会

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at 7:06 pm

0724qta_14

photo by q-ta

 うちくびごくもんどうこうかい!

 例えば、終日降り続いたフジロック初日の午前三時。箸が転んでもおかしい状況で、このバンド名を元気良く声に出してみよう。理性のタガが吹っ飛ぶこと間違いなしだ。

 フジロックの出演者クレジットに目を通した時、ヘッドライナーは通常アーティストオリジナルのレタリングロゴ。思わず目が行ってしまうのは、ごく普通のことだと思う。だがしかし。誰が知るだろうか? ルーキー・ア・ゴーゴーに出演する、「打首獄門同好会」の七文字にときめいた乙女の心を。ウォッチ・ザ・ルーキー。ウォッチ・ザ・獄門!

 それにしても、徹頭徹尾雨が降った一日だった。体力の消耗は半端じゃない。そして、午前三時に場外の摩訶不思議エリア、パレス・オブ・ワンダーで精力的に楽しむフジロッカーのバイタルも半端じゃない。そして、エリアの一角に設けられているオーディション式新人登竜門ステージ、ルーキー・ア・ゴーゴーに、問題のルーキーバンドは現われた。

 若気の至りでややこしい名前を付けてしまうバンドは、確かに存在する。そして二種類に分類できると思う。実際見てみたら名前負けでガッカリか、それとも名前に恥じぬ曲者バンドであるか。くやしいことに(?)彼らはなかなかに後者だったのである。しかも、若気と呼ぶほどヤングでもなかったらしいのである。

 尺八のイブシ銀な音色がステージ周辺に響き始めると、プロレスラーの新崎人生の如きお遍路姿のメンバー三人が現われた。お遍路の格好のまま腕組みをして目を細め、口八丁手八丁トークを開始するヴォーカル&ギター(& HAGE)の大澤敦史。

 「これは四国88箇所のお寺を、順繰りにお参りする、いわゆるお遍路の姿でございます。突然、何故我々がこのような格好で出てきたのか? 巡って、祈りたいことがある。明日からは晴れますように!(お客さんから歓声が上がる) ね? たぶん俺らのことみんな知らないと思うけど、たぶん今、みんなの心が一つになった、これ。」

 彼らの歌うテーマは、うま○棒の味のバリエーションから、南武線の各駅名についてまで。って誰か彼らを止めないのだろうか。しかもこういった色物的なパフォーマンスに反して、音の方は眠気もさめる本気の重金属系メタルサウンド。技術に裏打ちされ、鍛えに鍛えた演奏が、実にしっかりしているのである。絵になるのである。くやしいことに。

 ライヴの最中に、うま○棒の気ぐるみを着た「うま○棒さん」が現われ、お客さんにうま○棒を配って歩き、そのまま裏に戻らず普通にライヴで盛り上がっていた。誰かツッコめよ!しかし、見せ方を分かっている=つまり自分達を客観的に見る目があるバンドの徹底的なお馬鹿は、安心して便乗できるし、心おきなく楽しめる。ルーキーなのに、なかなかに曲者だったのだ。

 ラストの”今日も貴方と南武線”の演奏が終わると、なんとアンコールが沸き起こり、物販に並ぶお客さんの姿があったのだった。明日も貴方と南部線なのかも知れない。くやしいことに。

reported by org-jet-girl

 

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1 Response to 打首獄門同好会

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IQNILNYSDRAKSS

9月 17th, 2018 at 9:58 AM

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