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THE GASLIGHT ANTHEM

08 / 5
at 2:54 am

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photo by Hiroshi Maeda

 軽快なギターリフと鳴りの太いリズムを掻き鳴らす4人組THE GASLIGHT ANTHEMがゆっくりとステージに登場して、すぐに迫力満点の音を轟かすと、ちょっとばかし空いていたホワイトステージ前に人々がゾロゾロと集まってきた。やっぱり日差しが強い昼間の暑い時間帯はロックンロールで自分の体温を上げていきたいところ。THE GASLIGHT ANTHEMはそんなときに格好のバンドだったといえるかもしれない。

 軽く聴いた感じだとパンク・ロックの衝動としゃがれた感じのポップ性を上手く組み合わせている感じだろうか。ブルージーなリフで古風な薫りを漂わせてもいるが、総じて音の足取りは軽く、心地良い疾走感に気持ちよい興奮を覚える。メロディは明るくて温かみがあるし、パンク的なノリの良さが存分に発揮されており、鼓動はどんどんと高鳴るばかり。よく60年代の要素を取り入れた渋さがあると言われている彼等の音楽だが、ポップ・パンクのニュアンスも取り入れたり、ポストロック風のスペーシーなリフで浮遊感を抽出したりと今時のバンドとリンクする部分もある。古き良き部分と新鮮な部分を丁寧に混成しながら、新たな今を築き上げているのだ。

 しかしながら個人的には、むしろ開放感のあるロックンロールな曲よりも、男臭い哀愁をふんだんに漂わすミドルバラードの方がしみったれた情が伝わってきて、妙に胸を震わされた。半身の体制でギターを弾きながら歌うヴォーカル Brian Fallonの声はどこか男の濃い部分を出し切った感じなのだが、どこか労りがあって温もりがある。そして、また同じ男だからこそ伝わってくる想いというのも感じられ、そこになぜだか親近感を覚えてしまったり。同じような想いを胸に抱いた方も少なくないだろう。彼等のサウンドにはそういった強い説得力があったのだから。

 若手ながら熟成した感のあるその歌、激しく身体を突き動かすその音は確実に未来を切り開いている。これからの活躍が楽しみな若手をまたひとつ発見してしまった。

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->Photo Report 

reported by org-takuya

 

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