BILLY BOY ON POISON

Photos by Hiroshi Maeda 

ヴォーカルのデイヴィスがパッチン髪留めをつけて登場した時、そのカリカリの体にまわりの女子が思わず「ほそぉ～～い！」と感嘆の声。多分、それはホワイトステージ前にいた女子全員の心の声である。細マッチョどころかスーパースキニーなんだもの。平均年齢18歳ながらも、華のあるヴォーカルに、テクニカルなギター、骨太リズムのドラム女子！と、スター性は十分。最初はまばらだったステージ前にもどんどん人がつめかけ、「もっと踊ろう！」と始まった「ハッピーヴァレンタインズ・デイ」では、言われなくてもダンサブルなリズムに体が動いてしまう。ストーレートなロックに、グッと来るビターなストゥージーズ風60’sの香りが漂って…と、完璧すぎる押さえ。ナニこの大物感？
人気ドラマ「ゴシップガール」の挿入歌に使用されていたり、華やかな交遊録も聞かれたりと、おぉっと！セレブロッカーの仲間入り？次世代ストロークス？
　
こう書いてしまうとスノッブな印象を持たれてしまいそうだけど、ステージの雰囲気は全く逆。オーディエンスを突き放し、「俺について来い系」ではなく、かなりフレンドリー。ええっ？ルックスのギャップがありすぎ？外国人アーティストが日本で演奏する場合、どうしても言葉の壁があったりするのだけど、がんばってレスポンスしようとする姿も好感度大なのだ。
最後のアンコールまで右肩上がりで盛り上がり、今年アルバム出したばっかりのニューカマーの今後に期待大になってしまったのである。

あ、最後にデイヴィス君へ。
「トーキョー！」と叫んでいたけど、ここ苗場ですから。

【PHOTO】BILLY BOY ON POISON

reported by org-mimi