【インタビュー】TRASHCAN SINATRAS

25日、レッド・マーキーに清涼感溢れるライブを聴かせてくれたトラッシュキャン・シナトラズ。　彼らは現在USツアーの合間を縫ってこのフジロックに来てくれました。　ライブ終了後の慌ただしい中でしたが、ドラムスのスティーヴン、ボーカルのフランク、ギターのジョンに少しだけ話を聞くことが出来ました。　そして、写真撮影では、さすが！ちゃんとポーズつけてくれましたヨ。

－３年ぶりにフジロックに戻って来て、ライブを終えていま、どんな気分？

スティーヴン（以下S）：すごくいい気分だよ。　フジロックの会場は景色が素晴らしいし、みんなフレンドリーだしね。　ライブ始める前はとても神経質になってしまうんだけど、今はホッとしてとてもハッピーだね。

フランク（以下F）：うーん、短い。　昨日着いて、ライブが終わって、これからもう離れなくちゃいけないからね。　前回はフジロックに２日滞在して、あとは東京にいたんだ。

−お客さんの反応はどう思いました？

F＆ジョン（以下J）：すごく良かった！

J：ライブを始める前って、いつも張りつめた気分になるんだ。

F：ライブが始まったらますます緊張するよ（笑）

J：間違えないように集中するしね。

F：なんとか演奏を楽しむような方法を身につけようとするんだけど、まだまだかな。

－日本のお客さんはじっくり歌を聴き込んでくれますもんね。

S：そうそう。　僕たちの演奏に集中してくれているのが分かる。　だから、本番前はものすごく緊張しちゃうんだ（笑）。　でも、演奏し始めると、ああ、みんなちゃんと聴いてくれている、と思って緊張も解けてくるけどね。　僕たちの演奏をじっくり聴いてくれている日本のファンには本当に感謝しているよ。

−今回は誰かのライブに行きました？

S：いや、スケジュールがタイトで見られなかったよ。　ショーン・クティ & エジプト80を見たかったんだけどね。　夕べのオアシスも見逃してしまったし。

F：時間がなくて全然。

J：ブッカーT見たかったんだけどねえ・・・。

−様々なフェスティヴァルに出演していると思いますが、お気に入りのフェスは？

S：うーん、実はあまりフェスティヴァルには興味がなくってね。　フジロックが一番だな。　例えば、知っての通り英国にはグラストンバリーという大規模なフェスティヴァルがあるでしょ？　ちょっと大きすぎてしまい、物事が上手く運ばなくなってしまう時があるんだ。　フジロックはすごくオーガナイズされていて、キチンと時間通りに事が進むし、自然環境も良いし、人もナイスだし。　だからフジロックが大好きさ。

J：僕もフジロックだね。

F：なんといっても景色が奇麗だしね。そして、洗練されていて、段取りが良くて、皆親切で、クリーン。　ベストなフェスティヴァルだね。　僕も実はフェスティヴァルはあまり好きではないんだ・・・。

−地元スコットランドにもTイン・ザ・パークやコネクトといったフェスティヴァルありますよね？

S：Tイン・ザ・パークはもちろん好きだよ。　地元だし、気心知れた雰囲気があるからね。　ただ、少し日本と違っているのは、お客さんが結構酔っぱらってちゃんと演奏を聞いてくれなかったりして、お手上げな気分になる時があるんだ。　そうは言っても好きだけどね（笑）。

J：コネクトはまさに僕たちの地元だね。　 最初の年にプレイしたよ、いい環境だったね。　寒いのは、まあ場所柄仕方ないことだけど（笑）

−もし、自分でフェスティヴァルを主催するとしたらどんなアーティストを呼びたいですか？

S：そうだなあ。　ジェイムス・ブラウン、エイミー・ワインハウス。　彼女はいいシンガーだしね。　あとは、レッド・ツェッペリンにジミ・ヘンドリックス。　それに、ベートーベン！　きっとすごいことになるよ（笑）。　スコットランドのアーティストだったら、そうだな、コクトー・ツインズ！　他には…、沢山いてわからないや（笑）

−ところで、フジロックの会場で好きな場所などありますか？

S：あまり、あちこち行く時間がないからね。　ケーブルカーを見ていると「あれに乗って山の上まで行ってみたい」と思うよ。　絶対景色が素晴らしいだろうなって！　前回フジロックに来た時に、山の上に行ってみよう！と思ったのに、ここに留まるように言われてさ。　今回はもっと短い滞在だろう。　いつか絶対行きたいね。

短いながらもフジロックを楽しんでくれた彼ら。　次回、フジロックに来た時はもっと長く滞在して是非山頂まで行って下さい！

Interview & Photo by Izumi Kumazawa

reported by org-izumikuma