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clammbon

07 / 29
at 1:52 pm

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Photo by Suguta

 これまでにホワイトステージを2回、レッドマーキーを1回、フジロックの地を踏んできたクラムボン。フィールド・オブ・ヘブンは彼らに最も似合いそうなイメージがあったのだが、意外にも今回が初めてとなる。それもヘッドライナーという大役だ。神秘的な輝きをみせる夜のヘブンというシチュエーションも味方し、クラムボンを待ち受ける環境は完全に整ったように思えた。唯一の懸念点といえば、同時間帯にはoasisやThe Neville Brothersといった大物がかぶっており、オーディエンスの動きが読みづらいといった点だろうか。だが、開演10分前にもなるとステージ前には暗がりに浮かぶ無数の人影が見える。どうやら、そんな心配はハナから無用だったようだ。

 2時間という長尺の出だしは”はなればなれ”、”シカゴ”といった過去のシングル曲。軽快でポップなメロディーに、ステージ下からは大きな歓声が飛び出していく。つづく”波よせて”では一度クールダウン。淡々としたドラムのリズムにのせられた原田の歌に合わせ、黒い影がゆらりゆらりと揺れていた。MCで原田が「一緒に遠くまで行こう」といったようなことを話していたのだが、その言葉の意味は”コントラスト”辺りから分かってくる。浮遊感のあるサウンドがゆっくりとしたテンポで奏でられ、目を閉じているとさながら音の波に身を揺らされているような感覚に包まれる。その感覚は”Re-Folklore”、”ナイトクルージング”でも持続していった。

 ゆるやかな展開が長時間続いたのだが、後半戦では再び新たな展開を迎える。相次ぐ偉大なミュージシャンの訃報、その先人たちが築き上げてきた道を今クラムボンが歩んでいること。穏やかな表情でそう話すミトは、MCから”バイタルサイン”へと繋げた。過去から現在、現在から未来。ミトがMCで話した内容を、今度は原田が歌を通して伝えていく。体ひとつ動かさず立ち尽くすオーディエンスは、静かにその歌詞に耳を澄ましているようにも見えた。演奏が終わると、ミトは張りつめていた糸が切れたようにステージ上へと倒れ込む。ベースを掲げ上げるようにして立ち上がるその表情は、つい先ほどまでの穏やかなものに戻っていた。

 一瞬のように思えた時間だったが、気がつくとロングセットのショーも佳境へと差しかかっていた。薄暗いブルーの灯りがステージを照らすと、3人は深海に潜り込むように再び深遠な音世界を創りあげていく。中でも「Re-アホイ!」はどこまで深い空間に迫っていくようで、2時間の最後を飾るに相応しい選曲だっただろう。暗闇から沸き起こるこの日一番の拍手がステージを包み込み、3人は揃って礼をしてその歓声に応えた。2時間という長尺も、終わってみればもう1時間くらい聴きたいという気もしてくる。音的にもビジュアル的にも見事にハマった夜のヘブンという環境。できることならばもう一度イチから体験してみたいと思う。取材としてではなく、いちオーディエンスとしての立場でなのだけど。

reported by org-funa

 

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2 Responses to clammbon

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nakahar@

7月 27th, 2009 at 7:38 AM

いつ観ても期待を裏切らないバンド、クラムボン。
その中でも、最高の夜を体験できたことをとれもうれしく思います。
このレポートも素晴らしいですね。あの空間を思い出し、感涙してしまいました。
どうもありがとう。

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Football Solutions Women's World Cup - Matches

11月 5th, 2018 at 1:21 AM

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