Photo by Suguta
東京スカ・シーンから飛び出した若手バンド、という触れ込みではあるものの、この日、ヘヴンでのステージをこなしたクール・ワイズ・マンからイッチー氏がゲスト出演を果たすあたり、次の世代の代表格としての彼らへの期待がうかがい知れる。9人編成の若手大所帯は、ベテランイッチーの後押しも受けながら、多少の緊張とともに、初登場のフジロックをしっかり楽しんでいた。
オーディエンスに対する煽りの部分では、まだ荒削りなところはあるものの、その演奏力は若手とは思えないほど。さらには、スカなのにどこか攻撃的なロックの香りが漂う楽曲にもオリジナリティが感じられる。
大御所に背中を押されながら2曲、その後トロンボーンを置いてからも袖で9人を踊りながら見守るイッチーのまなざしからは、期待の大きさが伺い知れる。先人が残した足跡をDESCRIPTION(描写)する、といった名前ながらも、それだけでは収まらず、自らの中で消化し、オリジナルへと昇華させていこうという意気込みが感じられたし、何よりもその楽曲が、単なる先人の真似事ではない「ザ・ディスクリプションズ」としての第一歩をすでに踏み出していることをしっかり物語っていた。
reported by org-imakaz
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