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ズクナシ

08 / 2
at 10:24 pm
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Photo by saya38 takahashi

 アバロン最後のステージを飾ったのは、2006年にルーキーアゴーゴーに出演したズクナシだ。同時刻、グリーンステージに出演しているのはWEEZER。それでもこのアバロンにいるオーディエンスは少なくはない。ボーカルの衣美には人をひきつけるとてつもないパワーを感じた。その力強い声とストレートな歌詞は通りがかりの人たちを立ち止まらせていく。

 そして、すばらしかったのがそのステージパフォーマンスだ。ステージを右へ左へと動き回り、体全体でその歌詞の世界を表現する。「ソウルはみんなで歌うもの。みなさんの持っている楽器を貸してください。その右手と左手を!」と、衣美が挨拶するとオーディエンスは手を挙げ、頭上で大きく手をたたいて、それに応える。会場全体が彼女の魅力に引き込まれつつあるなか始まったのが、ルイ・アームストロングの「ワンダフル・ワールド」だ。「ワンダフル・ワールド」は、数々のアーティストがカバーしているが、こんなにも心がゆさぶられたのは初めてだ。そのときの空気、景色、音などを五感で吸収し、幸福な気持ちとなって心に残っている。演奏が終わったとき、オーディエンスから「すごーい」という声が自然に漏れる。彼女の魂がオーディエンスに伝わった瞬間だった。それからはもう夢中で、後方でメモを片手に観ていた私までも、いつのまにか人をかきわけてステージ前方へいってしまう。

 ラストには「祭の最後に歌おうじゃないか!」と叫んで、会場全体でソウルフルなコール&レスポンス。フジロックではグリーンステージ後の締めで定番の「Power to the People」を口ずさむなど粋な演出を交えながら、ステージを下り、オーディエンスに囲まれて力の限り歌う。最後はステージ上で燃え尽きて倒れこんだ。最後の曲が終わっても誰もその場所を動こうとせず、会場全体は「アンコール」の嵐。気づくと、ステージ袖にいたスタッフまでもが大興奮でアンコールを叫んでいる。アンコールをされると思っていなかったという彼女たち、曲を用意していないということで即興で演奏を始めた。オーディエンスと一体になり、そこにいる全員が大声を張り上げて歌い、笑い、体中でリズムをとり、大興奮のなか伝説のステージは幕を閉じた。

 白状するとこのステージを観るまで、彼女たちの曲を1曲も知らなかった。しかし、ソウル、ジャズ、ロックな要素が入り混じり、魂がこもった野太い音楽は心を揺さぶり、そのステージパフォーマンスに魅了されてしまった。ステージ後には、隣に設けられたCD即売所に黒山の人だかり。メンバーは楽屋から衣装のままかけつけ、緊急サイン会が開かれた。かくいう私も、このステージでもらった感動を家まで持って帰りたくて、興奮冷めやらぬままCDを購入した一人だ。

reported by org-naomi

 

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1 Response to ズクナシ

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yoga training

1月 2nd, 2019 at 11:20 AM

They could be wrong. This is some really useful information. Write a lot more thank this, that is all I need to say. It is almost as if you read my mind! Can you tell me more about this? But not everyone is great at thinking outside of the box and still being organized.

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