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岸眞衣子(Magnolia)

07 / 29
at 9:35 pm

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Photo by Takumi Nakajima

 2006年、岸はMagnoliaとしてフィールド・オブ・ヘブンに出演している。だが、その年の末にバンドは活動を休止。メンバーそれぞれがソロ活動をはじめる中、岸だけは活動をするまでに1年以上の歳月をかけていた。本格的にソロ活動をはじめたのは2008年の夏頃だっただろうか。関東や関西、九州などで短いツアーを行い、秋には復活表明ともいえるライブを東京で開催するなど、少しずつソロとしてのキャリアを積み重ねていった。今年になってからはアースデイ東京やフジロックといったビッグ・イベントに出演が決まるなど、周囲からの期待はおそらく自身が考えていた以上に大きいものだったはずだ。その想いに彼女がどう応えるのか。個人的に思い入れのあるフジロックという地だけに、この瞬間だけは決して見逃すまいと思っていた。

 サザンロックなど、アメリカ南部の匂いが強かったMagnoliaのバンド・サウンドから一変。岸の音楽は、ギターとベースやラップトップなどを操るサポート・ミュージシャンふたりと、自身が奏でるアコースティック・ギターで、歌に重点を置いている。歌といってもその幅は広く、岸のギターを軸にしたアコースティックなものから、水を入れたグラスのふちをこすった音に合わせた浮遊感の漂うもの、自らの声をその場でサンプリングして重ねていったものなど、さまざまな工夫が施されている。大半のオーディエンスは芝生に腰掛け、肩をゆっくりと揺らしながらその音に身を委ねていた。

 ソロ活動をするようになってから、曲の合間にMCを入れる頻度が上がった。2006年にMagnoliaとして出演したこと。その年にバンドが休止になったこと。そしてソロ活動をはじめるか否かを悩み続けていたこと。フジロックという大舞台でありながら、紡がれる言葉は小さなバーにいるかのような親密感を醸し出していく。告白にも似たMCからは、ソロ活動をはじめるきっかけになったという”麗(うらら)”へと結ばれた。ソロ・ミュージシャンとしての岸の歌の大半には、Magnolia時代と比較して「変化」を感じるのだが、この歌だけは当時の延長線上にあり、「進化」を感じさせる。際立った美しさをみせるメロディーに、切な気に愛を歌った詞。Magnoliaの魅力の中核に感じていたものが、岸の歌の中にもあることを感じさせられた。

 1曲1曲が長かったこともあってか、演奏はわずか数曲で終わってしまったように思えた。ライブ終了後には、ソロ初アルバムの即売会が行われたのだが、これはすぐさま完売。「雨だから売れないと思い、少ししか持ってこなかった」という言葉とは裏腹に、これには本人もたしかな手応えを感じたはずだ。徐々に本格化していくソロ・ミュージシャンとしての活動。この日がその大きな一歩になったことは間違いないだろう。

reported by org-funa

 

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2 Responses to 岸眞衣子(Magnolia)

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12月 22nd, 2018 at 1:47 AM

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